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Cute Movies

レミーのおいしいレストラン

監督:ブラッド・バード

(c)WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.
7月28日(土)より日劇3ほか全国ロードショー
(c)WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.
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【世界を少し明るくしてくれる 大人も楽しいピクサー・アニメ!】

ネズミのレミーは“ネズミ一倍”すぐれた嗅覚と味覚の持ち主で、料理番組やレシピ本が大好き。いつかは自分の手で料理をし、一流のシェフになることを夢見ている。ネズミ仲間からは全く相手にされないレミーの思いだったが、ひょんなことからパリの超一流フランス料理店への扉が開く……

★アニメーションで描かれる料理 おいしそうに見えるの??★
題材がレストラン→食べ物→おいしそう!と単純な発想で見に行きました。しかしシアターの照明が暗くなり、いざ映画が始まる段になって気付きました、「あ、これは、アニメーション映画だった……アニメの中の料理って、どうなんだろう?」。

はたして心配は杞憂に終わります。たしかに実写ではありません。でも、食べ物自体よりも何より、それを口にする人の(時にはネズミの)顔、おいしくて満足している心からの笑顔。それこそが料理をおいしく見せてくれました。もちろん最新のCG技術に加え、制作スタッフの努力で再現されたフランス料理の風合い、厨房の雰囲気、料理人の手さばきは見事です。

★やっぱりすごい!おもしろい!ピクサーの大人も楽しめるアニメ映画★
アニメは子どもだけのもの、だったのは昔の話。だけどやっぱり大人も心から夢中になれる作品ってそんなに多くはないですよね……

しかし!ピクサーのアニメは違います。ピクサーとは、リアリティを追求した映像はもちろん、ストーリーにもとことんこだわり、“大人も楽しめるアニメ映画”というジャンルを確立、常にアニメ業界を一歩も二歩もリードしてきたアニメーション制作集団のこと。アカデミー賞長編アニメ賞を受賞した「ファインディング・ニモ」や「Mr.インクレディブル」も、ストーリー自体への高い評価が受賞につながりました。

宮崎駿が、「楽しいだけではなく、見終わった観客が見る前より一段上がったところにいる、それが本当のエンタテインメントだ」と語るように、ピクサーのアニメーションにも、楽しくハラハラドキドキの連続に加え、思わずわが身を振り返る人生のレッスンが随所に散りばめられているのです。さらに、この「レミーのおいしいレストラン」を監督したブラッド・バードは、社会派な笑いが人気を博しているアニメ「シンプソンズ」に関わってきた経歴を持つだけに、(「シンプソンズ」ほどシニカルではないですが)大人でも笑えるポイントがいっぱいです。

実写コメディ並みにおもしろく、アクション・ムービーのごとくスピーディーな展開、そして、これまでにないストーリー。体験してみる価値は大。できれば家じゅうみんなで見てみたい。(意外な人が料理に興味を持つかも)

★ちょっと番外編★
というわけで、料理に興味を持ち始めた初心者にも作りやすい夏の料理を1つご紹介。
名前がこの映画の原題にもなっている料理・ラタトゥーユ。南フランス流の家庭風煮込み料理で、夏野菜を多く使うので日本の夏にもぴったりです。

1.トマトやナス、タマネギなど(ズッキーニがあるとよりフランスっぽいですが、なくてもOK)
  を2~3cm程度に大きさをそろえて切り、
2.オリーブオイルでニンニク1かけを弱火で炒め、香りが出てきたら、
3.(1.)で切った野菜を加え、全体をかき混ぜてオイルを野菜になじませ、
4.フタをして弱火で野菜の水分だけで煮込みます。物足りない場合は、少々邪道ですが少量のコンソメスープの素を加えても。

わたくし記者も自宅で作ってみました。肉じゃがのフランス版とでもいうような、気取らずやさしい味でした。カンタンに作れて、冷やしてもおいしい。夏にはもってこいのメニューです!


text by...  こうだ真紀

2007/07/23