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特集!まちを楽しむ

としまの力を支える「ものづくり」探訪

2008/08/28

2008/03/31

長年受け継がれてきた職人の手による“ものづくり”。豊島区にも技術力を誇る製造関連企業が活躍している。今回は、豊島区初のものづくりイベント「としまものづくりメッセ」に登場する注目の企業&学校をご紹介。

取材協力/としまものづくりメッセ実行委員会・東京歯車工業・ マキノ製缶・関越物産・造幣東京博物館・豊島区立千登世橋中学校
豊島区の工業を知り、“ものづくり”の光景に出会えるイベント「としまものづくりメッセ」がいよいよお目見えする。企画した豊島区文化商工部生活産業課長の川地さんに主旨や見どころを聞いた。
川地 雅文さん
豊島区文化商工部
生活産業課長
川地 雅文さん
豊島区文化商工部
生活産業課長
 3月20日(祝)から3日間、「第1回としまものづくりメッセ」を開催します。このイベントは、豊島区が誇る“ものづくり”産業を多くの方に見ていただきたいという思いから、開催する運びとなりました。 
 実は現在、豊島区の製造関連企業が減少しつつあります。もしかしたら将来、このままなくなってしまうのでは…と危機を感じるほどです。 
 ものづくり産業は、縁の下の力持ちとなって私たちの生活を支えています。それだけではなく、まちの風景や文化の発展にも、ものづくりが不可欠な要素となっているのです。このイベントでは、豊島区をはじめとする製造関連企業や
学校、団体にご出展いただき、まちづくりのなかに、ものづくり産業をどのように活かしていくかを考える機会になれば…と思っています。また、ご来場の皆さんには、ものづくりにかける人々の情熱や格闘、そして製品に触れていただき、ものづくりを身近に感じていただけたらうれしいですね。
◇ 第1回としまものづくりメッセ ◇
《開催概要》
会期=3月20日(祝)~22日(土)10:00~17:00(最終日は16:00まで)
会場=サンシャインシティ展示ホールB
    (豊島区東池袋3-1、サンシャインシティ文化会館4F)
入場料=無料
問い合わせ=03-5992-7089

「第1回としまものづくりメッセ」の主な見どころ

■印刷関連業などが登場
「としまの主力産業」コーナー
豊島区の工業出荷額の半分を占める主力産業「印刷関連業」などを紹介。
注目企業:マキノ製缶

■次世代の技術力が集結
「豊島から未来へ」コーナー
モノづくりに欠かせない素材や、技術力などを紹介。
注目企業:東京歯車工業・造幣東京博物館

■老舗の味を堪能しよう
「豊島喰道楽」コーナー
豊島区の食品関連企業が登場。試飲・試食コーナーも充実。
注目企業:関越物産

■学校や研究所はヒントの宝庫
「産学提携・豊島行政」コーナー
豊島区内の学校などの研究成果を展示。
注目企業:千登世橋中学校ロボット部
一貫生産で高品質な“歯車”を提供
東京歯車工業

本社=豊島区池袋本町 3-32-8
TEL.03-3986-6371(代)
設立=昭和23年4月
東京歯車工業の社員の皆さん
東京歯車工業の社員の皆さん
機械を動かすために欠かせない部品、“歯車”。東京歯車工業は、昭和23年の設立以来、低価格で高品質な“歯車”を提供している部品メーカーだ。自社工場には歯車製造に関わるほとんどの設備が整っているため、素材の手配から旋盤、タップ、熱処理、研磨、メッキまで一貫した製造を実現。このほか「空き缶プレス機」も扱う。
見どころ教えて
家電やオモチャなど、歯車は身近なところで使われています。モノがどのように動くのかを見ていただきたいですね
(渡辺社長)
顧客から図面を受け取り、完成品までトータルに請け負うのが同社の特長。
コンピュータシステムの導入により、スピードアップとコストダウンを実現している
顧客から図面を受け取り、完成品までトータルに請け負うのが同社の特長。
コンピュータシステムの導入により、スピードアップとコストダウンを実現している
防湿性に優れた“缶”を製造
マキノ製缶

本社=豊島区南長崎1-11-10
TEL.03-3953-7771(代)
設立=昭和21年9月
昭和21年に、薬用の缶の製造でスタートしたマキノ製缶。以来、開発を重ね、現在ではお馴染みのお茶缶やコーヒー缶を中心に提供している。缶のフタには、実用新案登録もされている独自のリング加工がほどこされ、高い防湿性を実現。
見どころ教えて
繰り返し使える缶は環境にやさしく、美味しさも長持ちします。「製缶」がどのように作られるのかをご紹介します。
(右・牧野専務、左・村上さん)
1.この道60年の職人さんの手によって缶作りがスタート→2.プリントされた缶を裁断→3.筒の形に整える→4.缶に底を付ける
1.この道60年の職人さんの手によって缶作りがスタート→2.プリントされた缶を裁断→3.筒の形に整える→4.缶に底を付ける
新鮮で安全な“こんにゃく”を食卓へ
関越物産

本社=豊島区目白5-5-2
TEL.03-3952-4151(代)  創業=昭和21年
昭和21年の創業以来、安全で美味しい製品づくりを一環して進めてきた関越物産。現在、低カロリーで食物繊維豊富な「こんにゃく製品」をはじめ、250を超える商品をラインナップ。こんにゃく麺の新食感パスタや、ラーメンなど注目の新商品(写真右)もいっぱい。
見どころ教えて
会場では、こんにゃくが作られる過程をパネル展示します。試食も用意しておりますので、ぜひお立ち寄りください!
貴重な貨幣がいっぱい
造幣東京博物館

所在地=豊島区東池袋4-42-1
TEL.03-3987-3153
開館=月~金9:00~17:00 (入館は16:00まで)
貨幣の製造工程を紹介するほか、古銭や記念貨幣、勲章などを約1,000点展示。今回のイベントでは、勲章に使われる七宝焼きが体験できるコーナー(無料)が登場。3月21日(金)には貨幣製造が見られる「工場見学会」(要予約・詳細下記)を開催する。

「プルーフ貨幣」ができるまで

美しい光沢をもつ「プルーフ貨幣」の工程をご紹介。
この貨幣は、いつも使っているお金と同じように使用することができる。
1.円形焼鈍
模様をつきやすくするため、円形(えんぎょう)を加熱して軟らかくする。

2.洗浄
円形を「酸」で洗浄し、表面の酸化膜や油を取り除く。

3.円形研磨
「振動パレル研磨機」を使って、円形に光沢を出す。

4.2回打ち圧印・検査
プレス機で2回プレスして模様を付ける。
5.防錆塗装
貨幣の変色を防ぐため、塗装を行う。

6.検査
目でキズがないかなどをチェックする。

7.ケースへの組込み
ケースに貨幣を組込み、完成!
見どころ教えて
会場には、貨幣の歴史や流通、造幣局の仕組みがわかるクイズコーナーも設置します。ぜひ、お楽しみください!
(後藤さん)
 会場には立教大学や学習院大学など、産学提携による研究成果が見られるコーナーも。注目は、受賞歴豊富な千登世橋中学校ロボット部の展示。生徒たちによる緻密に作られたロボットが並ぶ。その他、区内産業支援団体の取り組みも紹介。
千登世橋中学校ロボット部員の皆さんと、顧問の桐生先生(右)
千登世橋中学校ロボット部員の皆さんと、顧問の桐生先生(右)
“ロボコン”全国大会優勝を目指す
豊島区立千登世橋中学校ロボット部

所在地=豊島区目白1-1-1
TEL.03-3987-6285

ロボットコンテストに出場し、数々の賞を受賞しているロボット部。昨年は「東京都ロボットコンテスト」で優勝・準優勝などの好成績をおさめ、関東甲信越大会に出場した。ハイレベルの「全国創造アイデアロボットコンテスト東京都予選大会」に多くの部員が挑み、「最優秀賞」を受賞。目標は「全国大会優勝」という皆さんの力作に注目を!
最初は動かないことが多いので、試行錯誤の連続です」「大会で勝ち進んだときはうれしい」と話す部員の皆さん。ロボットにかける熱い思いが伝わってくる。
最初は動かないことが多いので、試行錯誤の連続です」「大会で勝ち進んだときはうれしい」と話す部員の皆さん。ロボットにかける熱い思いが伝わってくる。
見どころ教えて
大会に出場したロボットを展示します。
ぜひ見に来てください!(金子くん・左、櫻井くん・右)
まだまだあります。必見の出展企業

川本製作所
豊島区南大塚(事業所)
ポンプ一筋80年。水資源を提供するさまざまなポンプを製造。

宝印刷
豊島区高田
有価証券報告書など開示関連書類作成のリーディングカンパニー。

ファインオプト
豊島区北大塚
ビデオマイクロスコープの開発、製造、販売に携わる。

浅間軽石
豊島区東池袋
「地球環境にやさしい果実の炭:ココ炭」など、エコ事業を展開。

アレグロ
豊島区池袋
人形作家中村園が代表を務める立体造型・美術制作造型集団。

中央理化工業
豊島区巣鴨
大正10年創業。87年の歴史をもつ消防防災業界の老舗。

冨士製袋機工業
豊島区南池袋
封筒用製袋機の老舗専門メーカー

日立プラントテクノロジー
豊島区東池袋
高度な生産技術力や最先端の設備などにより、ものづくり世界一を目指す。

広洋産業
豊島区東池袋
デンマークのリフトアップ社と手を結び、福祉機器を提案。

村井
豊島区北大塚
各種「靴」部品の研究開発を担う総合メーカー。

佳来興産
豊島区池袋
CCDカメラの小型軽量化、便利性に優れた商品を紹介。



まだまだあります。注目の出展校

盛岡市/岩手大学
岩手大学との提携により、大学構内に開設した貸オフィス、実験室の紹介。入居企業募集する。

学習院大学 理学部 
物理学科 渡邉研究室
高温で溶けた物質を空中に浮かせて、通常では測定できない物質の性質や構造を解析する。

立教大学  理学部
物理学科 北本研究室
天体からやってくるX線の偏光を観測するためのCCDカメラを展示。

この情報の出典 「まるごと池袋マガジン 池袋15’」